2017年4月29日〜5月4日で
小笠原諸島母島に遠征をしてきました。
実釣は5月1日と5月2日の2日間です。
気力と体力があるうちに大型魚と対峙したいのと
持ってるスキルが大型魚には通用するのか、という好奇心からの釣行計画で、
ネットを介して知り合った方々の直接的間接的支援のもと、
短い釣りの時間を楽しんできました。
出発地点となる竹芝桟橋は、JR浜松町駅から徒歩10分程度、
都営地下鉄大江戸線大門駅からも10数分という好立地にあります。
普段は、伊豆諸島への遠征で利用する竹芝ターミナルですが、
出発当日は、GW初日ということもあり、父島行きの往路は満席御礼。
・・・フェリー予約は熾烈だったもんなぁ。
フェリー予約ですが、
発売日前に小笠原海運に電話をして例年の予約状況を伺いました。
①数日前から旅行代理店の方が、ロビーに並ぶ
②竹芝でもチケット購入場所が大混雑する
③ネット予約もかなり大変
であることを教えてもらいました。
私は、③を選択しましたが、すごかったです。
小笠原の一番大変なところは、きっとフェリー予約だと思います。
その次に大変なのは、24時間フェリーの中での過ごし方、かもしれません。
父島に入港するとこんな景色でした。
竹芝から1,000km離れた亜熱帯気候で、緯度は沖縄とほぼ同一。
この良好な天気が続いているせいか、父島は渇水の危機、
母島も父島ほどではないにせよ、大変な状況とのことです。
父島の港(二見港)には、海水淡水化装置が設置され稼働していましたが
処理量は、設備の見た目的にはたいしたことないサイズ、というのが心配です。
(その後の情報で設備増強されたことを知り、少し安心しましたが、
生活されていらっしゃる方々は大変なことと思います。)
そんな大変なタイミングとなってしまいましたが
とりあえず初の小笠原諸島父島を堪能します。
入港時間が11時、下船に少々時間がかかりました。
荷物を母島行きのターミナルに置き、昼ご飯の場所を探します。
入店した食堂で、生まれて初めてカメを食べました。
牛も豚も鶏も貴重だと思うので、
海の動物でタンパク質を摂るというのは必然ですね。
馬刺しのような食感で、割りとおいしかったです。
出港まで2時間半ほど。
短い時間ですが、散歩などして丸1日ぶりの地面を堪能します。
父島から母島は約60kmで2時間の航路です。
水しぶきがかからっても気にならない格好で
ずっと外にいてもいいでしょう。
海の色が独特で、南国に来ていることが実感できると思います。
ようやく母島(沖港)に入港です。
ここまで28時間半、大変長かったです。
民宿の大将に出迎えてもらい、明日の釣りの準備をし早めの就寝。
◆実釣初日(5月1日)
沖港からほぼまっすぐ進んだ広い岩(バスケのコートくらい)に
乗せてもらうこととしました。地元アングラー曰くC級磯とのこと。
時合が短いC級磯(笑)
ここは、回遊が散発するのですが
明確な魚影の濃さがよくわからない、と言う印象でした。
両サイドに水道があったので、それなりに回っていそうですが
なかなかのツンデレっぷりの磯でした。
リトリーブしながら、サングラス越しに海中を見ますと
1.2mくらいのGTが、40cmくらいのベラみたいな魚を
追いかけ回していました・・・ルアーには目もくれず。
これは9:40ころの出来事でした。
初日なので、色んなルアーをローテーションしながら、
雰囲気を楽しみつつ翌日に備えるという1日でした。
朝イチの時合いは完全に逃した瀬渡し船の出港時刻でしたが
まったりとした雰囲気をまといながら、
贅沢なキャストトレーニングとなりました。
捕食スイッチを入れるのが難しいと感じた反面、
同礁者のヒットシーンや
複数回のラインブレイクを目の当たりにして
モチベーションは高く保つことが出来ました。
特に、同礁者に62歳のルアーマンがいらっしゃり、
ファイトをされていたのは(ラインブレイクとなりましたが)感服しました。
わたし自身は3バイトで終了。ダツかカマスサワラだと思います。
夜は、地元アングラーと同礁した遠征組で懇親をしました。
◆実釣2日目(5月2日)
釣りの最終日です。
名礁「西の離れ」に上がれました。
昨日に続き、朝の時合いは完全に逃しましたが(笑)
水中に根の張り出しが点在しており、
取り込みにはテクニックが必要だろうな、という状況です。
父島方面に、魚が回られたら終了必至のロケーションです。
そして、母島側も浅そうです。
キャスト方向は追い風で、ドン深のようです。
こんな張り出しが点在。
この磯は、最大3人が許容人数だと思われます。
昨日の筋トレで、バテることもなく
また、海況も昨日とほとんど同様なので、
選定の絞込を行ったルアー操作に注意を払いつつ、
最終日を楽しむことにしました。
22cmのルアーを小刻みにアクションさせてた数投目、
右からドッパーンと、でっかいのが食いあげてきました。
デカさに圧倒され、ワンテンポ以上遅れて、
フッキングのための動作をするも、間もなくスッポ抜け。
歯形がついてボロボロになったこのルアーは一旦引っ込め、
別のルアーにチェンジします。
ヒットが散発している前日の状況から、このルアーの対極にある
軽めのスキッピングルアーで身体を休めながら遊ぶこととします。
このスキッピングルアー、GTアイスクリームっていうんですが基本は沈みます。
着水後「すぐにリトリーブじゃない」使い方をしてみた一投目。
ヒット!
と、踏ん張って重みを感じた刹那、ラインブレイク。
なんでだ!?!?・・・と思い、回収してみると
メインラインとスペーサーのところでノット切れをしているようでした。
こんなことやらかしたの、過去に記憶がありません。
・・・なんたる失態。
気持ちを落とさず、ノットを組み換え
20センチのマグナムミノーに交換し、キャストを再開。
案の定、水中が静かになりましたので、食事を摂りながら
のんびりと名礁に立っている喜びに浸ります。
と、ぼんやり思っていると、
同礁者にヒット。いいファイトをされています。
ヒットした足場が良くないせいで、かなりしんどそう。
その後ラインブレイク。残念。
これをみて、18センチのダイペンに変更します。
数投目にヒット!
合わせ4回で、しっかりとフックを魚体に食い込ませます。
さっきの繰り返しはしたくなかったので、
強い気持ちでファイト開始。
左に走られたのを止め、次に右に走られます。
巻き取りながら、これ以上右に走られたら、
右前方に突き出している岩に当たって、ファイト終了だと思ったので
下のテラスでファイトをすると判断し、下に降りました。
降りたあたりから、かなりの速度で手前に走られていました。
巻取りが追いつきません・・・。
巻き取っている最中に左方向にダッシュされ、
一瞬呆然としてしまい、メインラインが水しぶきを上げる様子と
白っぽい大きな魚影を確認しました。
デカイ!!
思わずその様子を眺めてしまいました。
その後我に返り、降りたテラスを上がろうとしたところで
8号のPEラインを岩にぶつけてしまいTKO負け。
テクニカルノックアウト負けです。
ラインテンションが掛かった状態なので、それはそれはいい音でした。
あー、ばか。
凹みました。
かなり大きな魚でした。
カマスサワラではない快足魚、イソンボでしょうか。
その後、正午過ぎくらいに、先ほどの同礁者さんにヒット。
ナイスファイトで、カマスサワラをキャッチしていました。
それを見て私も再びキャスト。
しばらくしてヒット!
しっかりとフッキング動作を行います。
右に向かって、快速で走っていきます。
しかし、先程のごっつい引きに比べると、
スピードはありますが、トルクは大したことありません。
ファイト重量は3分の1程度か、と思いながら巻き続けます。
磯際に魚を持ってきたあたりで、後ろから
サメが付いてきているのに気づきました、おー何たる不運。
カマスサワラは地面に上げられないように、
水中で最後のジタバタをしています。
私は私で、意外に重くてリーダーまで巻き込み
何とか地面に上げようと必死ですが、重くて持ち上がりません。
サメは、これらの動きにより、
やる気スイッチが入り、捕食します。
そして磯際はちょっとしたカオスです。
で、上がったときにはこんなになってました(笑)
右は、同礁者さんの釣果、
左が、被害にあった私の成果。
食物連鎖の凄まじさに少々脱力、水分補給をして気を取り直し、
後列からキャストを再開します。
ルアーチェンジは、無しです。
楽しい遊びが終了するのもあと僅かとばかりに、
思い切り投げ続けます。
南側の沖、やや左目にルアーを着水させ、リトリーブ後にまたヒット。
油断していてロッドが完全にのされます。
その直後、前方の岩にヒットさせメインラインブレイク。・・・あほ。
最終日は
5バイト
2ラインブレイク
1微妙な状態でのキャッチ という結果でした。
中途半端感が満載です。
やりきった感があるのかないのか・・・。
思いのほかテクニカルな釣りができたのが楽しかったです。
今回の遠征ではルアーの食わせ方をあらためて学んだ、
という釣行になりました。基本は大切です。
そして、ヒット後のファイトは次回までの宿題としたいと思います。
とくにイソンボと思われるファイトの敗因(失敗したプロセス)を
よく分析し、来年こそはリベンジの所存。
ちなみに、GTは2日間とも目撃だけに留まりました。
魚影の濃さはさすが小笠原だと思いました。
バイトはあるが食わせられない。
ルアーにすごいサイズの歯型がついて帰ってくる。
磯の上から、これまでみたことないような大型魚が
ルアーに食い上げてくる、あまりのサイズに膝が笑う。
魚の捕食スイッチを入れるために色々と工夫が必要なのは、
内地と同じでおもしろかったです。
気分的に鉛は使いたくなかったので、
トップ系での組み立てをしました。
来年も2日休んだら長期のGWになるので、釣行を予定します。
それまで腕を磨こう☆